西部林道は、屋久島西部の海岸線沿いに17kmにわたり続く林道で、世界遺産登録エリアに指定されています。 電動自動車で巡ると、車では見過ごしてしま う、徒歩ではまわりきれない屋久島の多様 な魅力に気づくはず。四季を通して青々と輝く針葉樹林の森や、そこに暮らすヤクシマザルやヤクシカ、亜熱帯植物などを間近で楽しむことができます。森の中やウミガメ産卵地の永田いなか浜で は自転車を降りて、深呼吸をしながらゆっく りと歩いてみましょう。

どこか懐かしくてほっとする、屋久杉が香る民家で営まれる手打ちそば屋。水が豊富な屋久島の清らかな軟水で加水し、しめたそばは、雑味がなくしっかりとコシがあります。こっくりと粘り気のあるとろろや季節の野菜や野草をたっぷり盛り込んだ天ぷら、トビウオなどもおすすめです。

創業明治5年、本坊酒造が屋久島の地で焼酎造りをはじめた1960年当初から変わらず、大自然の中で古甕仕込みをおこなっています。試飲コーナーでは屋久島産の芋を使った「本格芋焼酎」や、屋久島の特産品であるたんかんと、森で採取された天然酵母を使った「たんかん酒」などの試飲を楽しめます。事前予約で工場見学も可能です。

屋久島南西部に位置する栗生川は山から川、川から海へとつづく雄大な自然環境を利用し、島で唯一、リバーカヤックとシャワークライミングを同じ場所で同日に楽しむことができます。澄み切った水と戯れ、海の魚やメヒルギ（マングローブ）の群生、巨石連なる渓谷、ウミガメ（産卵時期のみ）との出会いなど、まさにアドベンチャーの世界。屋久島ならでは水の美しさ、力強さが感じられます。

黒味岳(標高1,831m)は、屋久島では宮之浦岳に続き2番目に、九州全域でも6番目に高い山で、山頂からは、宮之浦岳や永田岳など連なる山々を大パノラマで望めます。また、不思議な状態で存在する巨大な奇岩や高山植物、四季折々の変化に飛んだ美しい風景が見られ、壮大な自然を有する屋久島の見どころがぎゅっと詰め込まれた、屋久島プロガイドたちおすすめの山です。